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最初に起こるのは「社会への恐怖」
パワハラ、社会から弾かれる、イジメ、セクハラ・・・様々なストレスや恐怖要因。非HSP主導社会の中で、まず陥りやすいのは社会への恐怖です。会社に行きたくない、あの人が怖い。などから始まり社会から離れていくと、
「外に出たくない、あの人の目線が気になる」
「この前にらまれた、もう出たくない」
と、自分の殻に閉じこもっていしまいます。それで生活が送れるならまだいいですが、家族を抱えている、家計を支えている人であればそんな事は言ってられない状況になるのは間違いありません。今回は、私が社会へ復帰する接触をもつため、実体験を踏まえながらご紹介します。
まず考えるのは、障害手帳を使った就労
HSP気質の精神疾患で、健常者と一緒に働くのはとても高いハードルであり、まずそれができれば苦労はありません。社会を離れて何年も経過すると人への警戒心はとても強くなり、信じられなくなります。そこで、最初に体験したのは障害手帳を持った人が集まる職場で働くというものでした。
といっても、結果は芳しくなく、数日しか続きませんでした。なぜかというと、会社側としては、一人に全て配慮できる体制が整わず、個性の塊の人が集う職場なのですから、民主主義として多数決で職場環境を決めていくしかないのです。そこで私は最低限の聴覚過敏に配慮した職場が形成されず、よくわからないまま断念しました。
「ここでも働けないのか」とさらに自分を見失っていく
厳しく突きつけられた現実、特殊な環境でも、配慮してもらっても働けない。自分には働くということはもうできないのではないのか。と、自分を責め、ますます落ち込んでいきました。
「障害年金」で社会復帰へのはずみをつけたことによる効果
障害年金は「お金がもらえて楽ができる」ためのものではないのはちょっと考えれば分かることです。しかし、働き場所がない、このままでは破産してしまう。そう思った私は、同時進行で障害年金の申立も進めていました。結果は、無事に支給が開始されました。
しかし、この現実に私はどう立ち向かえばいいのだろうか。と考え込むようになりました。
- どんなことをやらされるのか
- 失敗したらどうしよう
- 役に立たないのではないのか
- 途中で体調を崩したらどうするのか
こんなことが頭の中をよぎり、最初のミーティング当日を迎えました。ボランティア活動先の現場は、介護福祉多目的総合施設です。
ボランティア活動前のミーティングにて
「好きな・・・こととは?」と、聞き返してしまうくらいのゆる~い現場。内容としては
- 来るときは現場の職員の誰かに来たことを伝える
- 自分のやりたいことをする
- 帰る
極端に言えばこんなところ。例えば、草取りを15分したら、施設の中で本を読んでもヨシ、お茶を飲んでもヨシ、職員と会話をしてもヨシ、やることが無ければのんびり過ごして帰ってもヨシ!こんな感じなのだった。
これって・・・ボランティアなの?と思いましたが、活動に必要な道具は支給され、その場で必要な足りない人員を配置する、聞いていただければ、と言われました。
「何だ!?この天国な施設は!」
私としては、「社会と隔絶された孤独な環境」を何とかしたかったので、自分が社会と関わって過ごせる最適な環境がそこにある!と確信しました。まずは、いきなり始めるのも何なので、初回は色々何を進めるのか現場でお話します、という感じで締めくくったのです。
俺の人生はまだまだ終わりじゃない
活動はまだ始まっていませんが、これから生活や社会との関わりがどうなっていくのか、楽しみになってきました。今後は、活動内容や自分の変化も踏まえてご紹介していきます。