
みなさんは、タフ者の人々と「同じ土俵」で戦おうとしていませんか。例を言うと
- 同じ投資の土俵でプロと戦おうとする
- タフ者が多い職場で真っ向勝負
私もそうですが相手がどんなに卑怯でも、正々堂々と戦おうとするマジメなHSPの人々、この「タフ者有利」の世界でまともにぶつかるのは少々無理があるというものです。今回は、HSPなりの立ち回り方について触れてみましょう。
目次
真っ向勝負ではなく「個性」で勝負
例えば、営業の飛び込み営業をタフ者と一緒にしていて勝てると思いますか。私がパソコン教室の営業をしていたときは、
「どう考えたってこりゃ無理だわ」
と悟ったものです。相手は素人に見えて、すぐに予約を入れてくるあたりから、ライバル店の差金であることは空気で読み取れますし、契約なんてするわけないですよね?でも、それを知らない社長にボロカスに言われて・・・やる気を無くしてしまうものです。私が「根性なし」だろうが「使えねー」だろうが、好きに思っていただいて構いませんが、仕事には向き不向きが必ずあります。
真っ向から飛び込まない
タフ者と営業成績で勝負しても、疲れるだけです。それなら、自分のできるやり方で望んでみてはいかがでしょうか。例えば、私の知り合いで、車の営業さんがいました。忙しいにもかかわらず、何度も足を運ぶ私達を歓迎して談笑に付き合ってくれた営業さん。しかし、裏では1時間近い説教を喰らっていました、なぜなら車が目標販売台数に到達しなかったからです。たまたま、私がいるバックヤードが見えてしまい、すぐに見ていられなくて「酷いな」と思ったのを覚えています。
タイヤの不具合に立ち向かってくれた
ある日、長距離で県外ドライブをしていた最中に高速道路でタイヤがバースト。とりえあえず、営業さんに見てもらったところ
「これは僕の一存じゃわからないので、タイヤ屋さんに検証してもらいましょう」
と、すぐにタイヤの卸売業者にバーストの原因を調査してもらいました。すると、タイヤを組み替えしていた人間の完全なる人為的ミスです、という回答だった。組み替えた人間へのミスの証明をお願いして、細かい原因も知った後、私のタイヤの組み換えをした友人に電話し、
私:「タイヤ屋さんに検証してもらったよ、バーストの原因は君の人為的ミスだって、ここに証人だっている」
元友人:「は?知らないし!俺の作業は完璧だった!いちゃもんつけるな!」
私:「あくまでも認めないんだね、じゃあ、変わるから原因を聞いてくれ」
しばらく話をしたあと、元友人のタイヤの仕入先だった上、元友人側が全面的に否を認める結果になったのだ。
その後、タイヤは新品になったものの、全く反省の色も無かったため、縁を切った。
ハンドルの不具合
車を点検に持って行ったときのことだ。よくあるのは、ユーザーが「ちょっとこれおかしい音がするんだけど」などと聞いてからディーラーが動くことはあっても、ディーラー側からリコール対象でなくても「何かハンドルを回すとコリコリ音がしますね」と、修理を願い出ることは稀、結局部品は無償交換され、ひとつ心配事が減った形になったのだが、
営業の上司:「ユーザーにおかしい場所がある、と不安を煽らせるとは何事だ!」
と、また雷が落ちていた。それでも本人は「言わせておけばいいんですよ」という感じで自分のやったことは後悔していない感じだった。
結局営業さんは退職
度重なる叱責、嫌がらせに耐えかねて退職したらしい。という風の便りを聞いた。今思えば、あんな親身になってくれる営業さんって今考えてもいなかったな。と、貴重な存在だったことを痛感させられた。
しばらくして、ショッピングセンターで顔を合わせたものの、挨拶をしただけで、フラッと去ってしまった。完全にうつ病を発症していた。
ユーザーフレンドリーが武器だったのか
退職した営業さんは、タフ者に比べて確かに成績は悪かったのかも知れない、しかし、あれだけ親身になり、他愛もない会話に何度も付き合ってくれ、友人と何度も試乗しても嫌な顔ひとつしない、こんな営業さんはこの人しかいないだろうなと思った。
結局、タフ者と渡り合う為に「ユーザーに寄り添う」営業をやっていたのかもしれないが、「売ってなんぼのタフ者の世界」に潰されてしまったのだ。
私は何もできなかった
相手はディーラーの営業さんなので、その人から車も買ったことだし何も気に病む必要はないのだが、どうしてもそのひとの今後が気になって仕方がないままどうなったかは知らない。家族もいたので苦労されているんだろうな・・・くらいしか思うことくらいしかできなかった。でも、これがこの人なりの土俵であり、戦い方だったのだ。
が、こうして記事にすることで、その人がHSPかどうかなんて今更わからないが、こんな素晴らしい人もいた、ということを声を大にして言いたい。