
子育て・・・子どもがいる家庭なら誰もが持つ永遠の悩みであり、楽しさにもなり、苦しみにもなり、悲しみにもなる。そんな人生に彩りをつけていく子育ては、私自身、楽しむ領域まで行けていません。なぜなら、
毎日が辛いから!
に他なりません。毎日が辛いのは何もHSPだけではなく、精神疾患もありますし、身体的な不定愁訴との戦いでもあります。今回は、
HSPにおける子育てはどんなものになるのか、その一端をご紹介しましょう。
「聴覚」との戦い
第一子が生まれ、父親になったとき、それはとても感動という言葉では言い表せられない感情になったのを覚えています。しかし、それは長くは続かず、「聴覚過敏との戦いの幕開け」でもありました。
とにかく泣き声がキッツい
子どもの泣き声の周波数(高さ)が、私にとってはとても耐えられない地獄の苦しみだったのです。赤ちゃんは泣くのが当たり前であり、仕事です。それを止めるわけにも行かず、子育ても参加できず、ひたすらパニック発作との戦いでした。
子どもは高音が大好き
- おもちゃのブロックをガシャンと倒す音
- パトカーのサイレンなどの「音」がするおもちゃ
- 幼児番組の高音ボイスエンドレス
この3つを乗り越えるだけでも最初は大変でした。何度も隣の部屋に駆け込んだり、外に出て車の中で過ごしたり
毎日がこんなに辛いとは夢にも思いませんでした。
元々、工場の騒音が全く気にならず、10年以上勤めた経験上、そんな高周波の罠があるとは思いませんでした。
駄目もとで耳栓購入
装着までに時間がかかる、広がって密着するまでにだいたい事は終わってしまっているので意味はない。そして何より、落としてしまった時の誤飲が恐い、これが一番でした。
次に買ったのはイヤーマフ
工事現場用でも何でも良い!安くてすぐに塞げるもの・・・工事現場のドリル音を塞いでいる作業者を思い出し、すぐに購入しました。これなら誤飲はありませんし、かなりの効果がありました。その時は特に値段や性能を考えなかったので、もっと良い製品があるということを知りませんでした。
結局、完全な「消音」にはならない
誤解しないでいただきたいのは、完全な「消音」は不可能です。しかし、高性能なイヤーマフなら、体感で3割ほどボリュームを下げることは可能です。この3割がどれだけ大きいかは聴覚過敏の人なら分かっていただけるはずです。今までの苦しみの世界から変わりますよ!
今回は「聴覚」に焦点を当ててみましたが、他にもたくさんあります。これからまとめつつ、子育てとHSPをご紹介していきます。