花札・花短冊テコ入れプロジェクト発進<仕様に怯える>

前回の製作段階で問題点

  • 仕様が完全に固まらないままスタートしてしまった。
    →これは、素人発注者(私)によくあるものです、私は、元々ルールブックを見せて「このルール通りに作ってください」と公募しました。しかし、肝心なビジュアル、UI、機能の細かい仕様は製作者に丸投げしてしまったのです。なぜなら、分からないから。(今思えば、よく完成までいったものです)

    →しかし、この安易な仕様が後に「そこは仕様に無いので作りません」のオンパレードに繋がっていきます。結局完成したのは、「手にとって貰えるゲーム」ではなく「花札シミュレータ」だったのです。唯一の良い要素は、
    「この機能がないとゲームにならないだろう」と、追加でいくつか仕様を追い金無しで足してくれました。そのおかげで最低限遊べるゲームは完成しました。

いくつか重要な機能がない!

  1. 普通に「ゲームを終了する」が選択できない。
    →「ゲームってこんなもんでしょ?」今思えばゼッタイ嘘だ!と言えますが(苦笑)□ボタンから強制終了しないと終わらないとかあかんやろ・・・というのがテコ入れの始まりでした。
  2. 華がない
    →「シュミレータ」なので、CPUは弱い、「パシン」という音と、「札が揃った演出」しかない。BGMなし、という状態で、手にとってもらっても、普通に遊べはしますが、「面白い」には遠く及ばない作品になりました。とにかく地味・・・
    →ならキャラクターとCVを足そうではないか!という安易な発想です。(もうあるんですけどね・・・)
  3. そうはいっても「遊べる要素」は詰まっている
    1ボタン押すだけで札の行方が分かる残り札機能、オンライン、オフラインの戦績機能、確かに便利な機能も搭載されていますが、手にとって貰う魅力にはならない「最低限必要な機能」にとどまっており、そこから先に必要な機能が足りていないのが現状です。一番足りないのは「チュートリアルor詳細な説明書です」最低限これを見ればゲームを楽しめますよ機能が全く足りないのです。

製作者側が困ること「仕事が終わらない恐怖」

仕様が固まっていなければ、結局「あれもこれも欲しい」と、依頼者は欲が出てしまいます。そういうことが無いように、「いちに仕様書」なんだなと、1年経って痛感しました、これは、依頼者側も打ち切られる恐怖を意味しています。何しろ、プログラムは製作者側が持っており、依頼者が製作できない場合、仕様は製作者が握っていることになります。

最悪、いくら投資しても、「完成しない恐怖」

「仕様書はここまでなので終わります」と言われればはいサヨナラ。それは「最初冷たいんじゃないのか!?」とも思いましたが、彼らもいわば時間を切り売りして予算内で働いている訳で・・・今思えば、「結構無茶言ったよな・・・この予算で」とも感じました。

これからゲーム開発を依頼する方々へ・・・「仕様書が書けないなら依頼はやめておこう!」これを強く言いたいです!

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