
ボランティア活動開始
ボランティア活動登録をしてから1週間後、初めての「活動」を経験しました。結果から言うと、「これ、活動になるのかな?」と、何とも不思議な1時間でした。
まずは中へ通されてお茶をいただく
おいおい、これは活動じゃなくて招かれてるだけだって!そう思った私は、
私
あの~、今日は草むしりも野良仕事もできません、数日前に腰を痛めてしまったのです。他になにかお手伝いできることはありませんか。
現場責任者
そうですね、でもこの施設はマニュアルもスケジュールもありません。まずは、お茶を飲んでくつろいでください、そんなにガチガチだと苦しくなりますよ。
考えは読まれていました、利用者さんと同じ机でのんびりお茶を飲む、最初は、
私
きちんと働かないといけないけど、腰が悪いしな、どうしようかな。
こんな気持ちが頭の中をぐるぐる回っていたのですが、毎日の「孤独化」に耐えられなかったので、つい来てしまったのが本音だったのです。
そんな中、一人の利用者さんが話しかけてきてくれました。とっても丁寧な口調で「どうしてもご挨拶がしたかった」ということで、お互いに自己紹介をしました。少し緊張は解けた私は、次の場所に呼ばれたのです。
利用者さんと遊ぶ
職員
こちらでブロックを積んで遊びますから来てくださーい。
という軽いノリで呼ばれた私は、職員、利用者、私の3人でブロックを積み上げて遊んでいました。利用者さんは、元職人さんだったらしく、一生懸命積もうと頑張っておられましたが、なかなか手が不自由でうまく行かなそうでした。そこで、ブロックを並べる遊びに変えたり、並べてお花の模様に変えたり。
と、マニュアルやルールに縛られない接し方があって、ゆったり過ごす感覚を覚えました。私が15段ほど積むと、他の利用者さんから拍手が送られたり、これが人の温かさか、と、硬くなった私の心が少し解けた気がしました。
しかし、時間はあっという間に過ぎていた
1時間の活動だったものの、すぐに帰る時間はやってきました。
私
今日は本当にありがとうございました、心が温かくなって、元気が出てきました。
職員
そう言っていただけるとこちらも嬉しいです、とっても助かりました。また、いつでも来てくださいね。
と、歓迎ムードで締めくくりました。
今回の活動で変わったこと
いまいち心配になってきたものの、「いつでも来てください」という言葉に励まされ、「これからも頑張ろう」という気持ちになりました。家に帰ってからは心が軽くなり、「自分を必要と必要としてくれる場所がある」これだけでも自分が「頑張ろう」と思えたキッカケになったことは間違いないでしょう。
そして、社会に半年ぶりに関わることができた。という経験は、必ず自分にプラスになる出来事になっていくでしょう。
毎日の家事、育児。確かにそれは大事なことなのですが、どうしても家にこもりがちになる、仕事は思うように働けない。そんな心の孤独を抱えた人たちにも、ボランティア活動は心を温かくする効果が絶大である。と、声を大にして言いたいです。